色彩の教科書を読んだ感想 長谷川洋私は、この教科書を読むまで色や配色について意識的に考えたことは、ほとんどありませんでした。 それでも色や配色は、身近なものであり、無意識に生きていても、情報として入ってきて、心理効果を与えているものです。たとえば、真冬の家の廊下のオレンジ系の間接照明をおくだけで、何もない真っ暗なときよりも、なんとなくあったかく感じたことがありました。 この本を読む前は、なんとなく、あったかい感じだなと感じていただけだが、この本を読んでから、色の与えている心理効果を考えて、色に注目することにより、日常の何気なく見ている色についても少し深く考えるようになりました。また、私が日常において配色を特に意識する場面は、服を買うときや、今日着る服を選ぶときだと思います。服を買うときは、まず直感的に自分がいいと感じたもの選び、必ず試着します。服単体で派手だと思うものも、試着することにより、自分の着ているほかの服とあわせることにより、試着する前のイメージとガラッと変わることがあります。それは、他の服の色との配色により、思っていたより派手な服が前面に出ずにしっくり収まるのだと思います。そして、自分が今日着る服を選ぶときも、たとえば全身赤系の服といった、単一な色の組み合わせにせずに、赤のシャツなどを着る時は、パンツに無彩色である黒やグレー系の色を着て赤のシャツを少し和らげるような着こなしをすると思います。 このように、日ごろから配色を意識して、日々の服を選ぶだけで少しは色彩感覚が養っていくのではないかと思います。さらにこういった色彩感覚や心理効果を活用することは、ビジネスの場面においてもいかせるのではないかと思います。例えば、営業に行くときのネクタイの色を意識的に選んでいる人と何も考えず無意識に選んでいる人とでは、営業成績に差が出るのではないかと考えます。意識的に考えている人は、初めて訪問するお客様のところに行くときは、青系のネクタイを付けていけば、相手に落ち着いた印象を与えることができます。また、クレーム対応の時にも青系のネクタイを付けることで、相手を落ち着かせる印象を与えることができます。このときは、深めの青色を使うことで効果的になるのではないかと思います。次に自分が勝負と考えるときは、赤系のネクタイを付けることで、自分自身を奮い立たせることができます。そして、黄色系のネクタイは、自分自身が落ち込んでいるときや、元気がないときに付けることにより、陽気で元気な心理効果を与えます。 このようにネクタイーつでも色彩感覚を養っていけば、TPOや心理状態によってさまざまな色を使える人と何も考えずに使えない人とでは、おのずと結果が変わってくるのではないかと私は思います。このように色や配色を選ぶということは、日常的で特に意識しなくてもある程度は普通の人でもできると思います。ただ、私はせっかく、勉強する機会があるのだから、普段から少しでも意識して、色彩感覚を養っていきこれからの人生に役立てていきたいと思います。 |
河原デザインスクールでは創立時(1962)から、色彩に力を入れてきました。 このページは資料の一部を掲載しています。一般の方にもできるだけ親しみやすい項目を集めてみました。 スクールの色彩教育は、色彩心理学だけでなく 配色の調和・カラーコーディネート・ファッションカラー・パーソナルカラーから実践の絵画・デザインの中に生かされております。