河原デザインスクールの色彩講座


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河原デザインスクールの色彩講座D色の不思議な働き

前へ ■高貴と頽廃の紫 次へ


平安時代、当時の貴族階級が憧れた色として、紫の高貴なイメージ は今日まで受け継がれてきました。合成染料の無い時代、紫を染めるには 莫大な費用が掛かり、とても庶民の手の届く色ではありませんでした。 紫根で染めた神秘な色の紫は、ごく一部の特権階級が好む色でした。

この紫の染法は5−6世紀に中国大陸から日本に伝来したもので、孝徳天皇大化3年(647年)冠位十二階制 を設けた時、紫は徳冠という最高級の位に位置づけられています。

雨の雫に濡れた紫陽花の、薄紫の花色はまさに「神秘の世界」そのもののように思われてなりません。 高貴/気品/神秘、これらはみな紫のイメージを端的に表した言葉です。

紫は、今まで述べたように高貴と神秘性を持っている色ですが、そのため私達の住んでいる家では、インテリアの色彩に 紫色を使うことは殆どありません。

さて、この紫を角度を変えて見てみると、この色は病弱な人の好む色であり、 病気を表わす色でもあることがわかっています。従って、身体や心に病気がある場合 強く引き付けられる色なのです。


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