「白」には、純粋、清浄、神秘、清純、洗練、爽やか…などプラスのイメージがほとんどです。「新年の色は白」と答えてくれた人達の頭の中では、元旦を迎える新鮮な気分に、清純な「白」が重なったのでしょう。「白」は、昔から日本人に愛されてきた色であって、万葉集にも

『春過ぎて夏来るらし白砂の 衣ほしたり天の香具山』(持統天皇)

の歌を始め 白波、白雲、白鹿、白鳥、白縫など「白」の言葉を使ったものが多く見られます。神話時代の日本の神々も「白」の衣服を着ていたし、ローマ法王の法衣も現在にいたるまで「白」であることを見ても、洋の東西を問わず古代から、神聖な色として私達が受け止めていることは間違いありません。
色の嗜好調査でも「白」は、常にトップクラスの地位を保っており、特に女性に人気があります。

色には「潜在意識が色を選ぶ」現象があり、この現象は「色の不思議な働き」といわれています。色彩心理の分野では解決出来ないところが不思議な働きと云えるのかもしれません。
「白」は先にも述べたように、多くの人に好まれる色ですが、白に強く執着し、常に白いものを身に付けていないと我慢できない人にとっては、好き嫌いの問題以上に、警戒心や、自分の行為に後悔している場合があります。しかし、何故白にひかれるかは本人も気付いていません。