河原デザインスクールに通い始めて2年半、4月の末に卒業する事になり、とても嬉しく思います。仕事をしながら学校に通うという少し無理な環境の中で色々と勉強させてもらい、まだ実務経験はないものの、物凄くインテリアデザインについて知ることが出来、学ぶことが出来ました。

今までの課題の中で「マイベッドルーム」「店舗設計」「卒業制作」と、課題を一つ一つ進めていくにあたって、難しくなっていきましたが、それにしたがって自分自身も成長している事に気づきました。

特に卒業制作については、前回の課題とは比べられないほど難しくなっていて(敷地状況)(建ぺい率)(構造仕様)(家族構成)など条件が決められ、その中でプランニングしていくという事にとても悪戦苦闘しました。

住宅では、「祖母の高齢化」「家族のコミュニケーション」「通風・採光」「目線」の4点に重点を置きながらプランニングし、店舗については、「全体的デザインを和風」「空想的な空間づくり」「店内に庭を設け、四季の景色を見ながらリラックスできる空間」と、イメージを決めており、それらすべてがテーマの癒しにつながる様にプランニングしました。

頭の中ではイメージは出来ていたのですが、実際に設計しデザインを進めていく上で「トイレ・レジカウンター・階段」の配置、従業員スタッフが仕事をする上での問題点、家族が生活する上での快適さなど色々と苦労しました。ですが、これが空間デザイナーの仕事でもあり、限られた空間の中で、どれだけクライアントやお客様の要望に答えられるか、またそれだけ色々と考え苦労して設計デザインした物は、クライアントやお客様に満足してもらえると思いますし。また喜んで頂けると思います。クライアントやお客様が喜んでいる姿を見ると、自分自身も嬉しいですし、出来上がった時の達成感などやりがいを感じるのだと思います。

学校では、色彩の勉強も出来、カラーコーディネーター2級に合格することが出来てとても嬉しかったです。

これから就職活動を始めるわけですが、一日でも早く空間デザイナーという職種に就き学校の課題ではなく、今度は現実として、世界のどこかに自分自身がデザイン設計した物を残し、立ち寄った人々に笑顔と幸せと与えられるような空間(足跡)を残していけたらと思います。資格でも、インテリアプランナーや建築方面の勉強にも視野を延ばし、国家資格にも挑戦していきたいと思います。

河原デザインスクールで学んだことを生かし、これから夢を現実にするために、一歩一歩頑張っていこうと思います。2年半という期間の中で色々と教えて頂いた先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

平成15年4月 本科インテリアデザインコース 久保 悦郎