21世紀を目前に
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21世紀を目前に

21世紀を目前に

1999年 平成十一年 四月 講話 河原 碧子

1999年21世紀を目前 という「歴史に刻まれるこの年」デザインを学ぶ決心をした皆さんは20世紀から21世紀へと未知の時代への境目に遭遇する事になります。この節目にはどんな環境が与えられるのでしょうか予測もつきません。しかし「初心をまげず、積極的にそれぞれの年代に適応した美のリーダー」として、最後まで情熱を失わずに創作し広めていって欲しいというのが私の願いです。
過去から未来まで 皆さんの毎日の暮らしの中ではどんなものを見ても、その全てには 多かれ少なかれ形や機能に、それぞれの時代に合った工夫が凝らされて デザインされているといっても過言ではありません。その中には生活の中に根ざした、昔からの伝統的なものからシンプルにデザインされた近代的なものまで、数え切れない種類のものがあります。とりわけデザインされたものには 機能と美が必ずかねそなえられていることが必要です。

日本人は世界の中でも、深みのある しかもシンプルな「デザインの才能」に秀でていると云われています。多様な生活の中から生まれた 生活の知恵と工夫はずっと改良されながら伝承されて来たという歴史があるからですそれは昔から伝わる衣装や道具を博物館や美術館・民俗館で見てわかります。皆さんがデザインを早く確実に上達させる秘けつは、毎日の心がけとして日常の環境づくりを、まめに始めることが一番でしょう。具体的には、例えば百貨店や専門店を観察して歩き、綺麗だなと思うものや大変便利だな と感心するもの、是非暮しの中にとり入れてみたいと思うもの、誰の目にも優れたものと いい加減に作られた物の違いが判る様になる事も大切でしょう。
街の中ですぐれた建築物に目を留めてスケッチしたり、写真に撮ったり世界のブランド店のショーウィンドウを回って比較したり美術館や博物館を訪ねて 世界の美術品を目の当たりに見て感動したり と何処に行っても、何を見てもデザインのヒントがあって勉強になることばかりだと思います。
「よいものを見る目」は「よいものを作る能力」に繋がります。

☆デザイナーにとっての「生命」である「センス」を高める「見る眼」の訓練は毎日怠らず、楽しく積み重ねていきましょう。
今日はデザインを学ぶ最初の日ですが、主に「色彩」を入口としてデザイナー心得入門の一端を述べました。沢山の形容詞が出てきましたが、色や形だけでなく、言葉の内容や意味も理解して、豊かな気持ちで勉強していってもらうことを期待しています。
二十世紀最後の歴史的な年を経験する特別な皆さん方がどうか初心を忘れることなく一日一日を大切にして有意義な当校での時間を過ごして下さる様に祈りながらお迎えの言葉と致します。

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