やっと卒業できる、そう思ったとたん、突然さみしくなりました。 次にする課題が無い事と、友達との別れで、卒業のうれしさが半減してしまいました。
基礎から始めて、課題が進むごとに、課題を理解できない自分への苛立ちで、 何度も何度もつまづきました。でも、この卒業制作が完成した時に、入学前の私とは 違う自分を見つけました。何事でも、自分でしなければいけない、 という事で、自分で探して、自分で見つけて、自分で考える。というのがあたりまえになりました。 その間、課題の意味を理解せずに、やろうとしていた私を、ご指導下さった先生方に 大変感謝しています。
私はグラフィック科を専攻しましたが、雑誌広告からコマーシャルまで、今まで目の中に 映ってはいたけれど、どんなに苦労してここまで仕上がってきたのかは、 想像もしていませんでした。勉強をしていくうちに、アイディアのすばらしさ、 コピーライターの方々の重要さが分かってきて、とてもおもしろくなり、 ついに、番組はほったらかして コマーシャルになると、かじりついて見るように なりました。
学校に入ってからの、自分の見る視点の変化には 本当に驚いています。 これからは ここで学んだ事を生かして、いろいろな事にチャレンジしていきたいです。 そのためには、この学校で一番に教えて頂いた言葉、「初心忘れるべからず」を 胸に、いつまでも新鮮な気持ちで取り組もうと思っています。 本当にありがとうございました。
本科グラフィックデザイン科 山田久美子