私が、河原デザインスクールに、夢と希望に心をふくらませて入学してきたのは、2年前の春でした。まず初めにいろんな種類のデザイナーのすべての基本である知識と技術を学びました。

その後、各自の科に移ってデザインの実習に入りました。 その中でも私が一番好きな作品は、初めに作った包装紙です。基本が終って、初めて作る自分の作品に、とても新鮮な気持ちでのぞむことが できました。

私はデザイナーになるんだという意欲がわいてきました。 その後、数々の作品を提出しましたが、それぞれの作品一つ一つに、大変だったこと、思うようにできなくてくやしかったこと、出来た時の感動など、思い出がたくさんあります。そして最後の絵本は、ストーリーを考えて、 キャラクターを作り、絵を描いて、 製本するまでのすべての作業を、自分の手でするという、大変なものだったので、 本当にいろいろ苦労がありました。 それだけに、この作品は、私にとって忘れられないものになりそうです。

私がこの学校で学んだことは、技術やセンスだけでなく、 一つの作品に真剣に取り組む姿勢のような気がします。 これからも河原デザインスクールの名を汚さないようにがんばりたいと思います。 最後にお世話になった先生方、ありがとうございました。

山本 千鶴子